
ラベンダーが室内で枯れる原因と復活方法!プロが教える対策
こんにちは。Herb Living Journal 運営者の「ハーブ」です。
紫色の美しい花と癒やしの香りで大人気のラベンダーですが、お部屋に迎えた途端に元気がなくなってしまったり、いつの間にか枯れてしまったという経験はありませんか。実は、ラベンダーが室内で枯れることには、植物の生態に基づいた明確な理由があるのです。私も初心者の頃は何度も失敗しましたが、原因さえ分かれば対策は可能です。この記事では、ラベンダーが枯れるメカニズムと、そこからの復活や再発防止に関する具体的な方法を、私の経験を交えて分かりやすく解説します。
- 葉が黒くなる根腐れと乾燥による枯れの違いが見分けられます
- 室内栽培で不足しがちな光や風の管理方法が分かります
- 弱ってしまったラベンダーを復活させるための剪定手順を学べます
- 日本の室内環境でも育ちやすい品種や土の配合を知ることができます
ラベンダーが室内で枯れる主な原因と生理メカニズム
「ちゃんとお世話をしているのに、なぜか枯れてしまう」。その原因のほとんどは、地中海生まれのラベンダーが求める環境と、日本の室内環境との「ズレ」にあります。まずは、ラベンダーがどのようなSOSサインを出しているのか、その生理的なメカニズムから紐解いていきましょう。
葉が黒く変色して枯れるのは根腐れや病気のサイン

もし、ラベンダーの葉先や茎の根元が黒く変色してきているなら、それは最も危険なサインかもしれません。これは単なる水不足ではなく、「根腐れ」や病気が進行している可能性が極めて高い状態です。
ラベンダーの根は、たくさんの酸素を必要とします。しかし、水のやりすぎや水はけの悪い土の状態が続くと、根が呼吸できずに窒息してしまいます。専門的な話をすると、酸欠になった根は「嫌気呼吸」という状態になり、アルコールなどの有害物質を出して自分の細胞を壊してしまうのです。これが根腐れの正体です。
こんな症状は要注意!
土が湿っているのに葉がしなしなしている、あるいは鉢の土からドブのような嫌なニオイがする場合は、根腐れを疑ってください。この状態で水を足すと、症状はさらに悪化してしまいます。
葉がパリパリに乾燥して枯れる原因は水切れか風害
一方で、葉が緑色のままパリパリに乾燥して、手で触るとポロポロと崩れてしまう場合は、「水切れ」あるいは「エアコンによる風害」が考えられます。
室内では、エアコンや暖房の温風が直接当たる場所に置いていると、根が水を吸い上げるスピード以上に葉から水分が奪われてしまい、植物が脱水症状を起こします。これを「急性脱水」と呼びます。
| 症状 | 原因の可能性 | 葉の感触 |
|---|---|---|
| 水切れ | 乾燥・エアコン直撃 | パリパリ・カサカサ |
| 根腐れ | 過湿・酸素不足 | しなしな・黒ずみ |
室内でラベンダーの元気がないのは日光不足と徒長
「枯れてはいないけれど、なんとなくひょろひょろとして元気がない」。そんな時は、光量不足を疑いましょう。ラベンダーは「陽生植物」といって、生きていくために非常に強い光を必要とします。
人間の目には明るく見える室内でも、ラベンダーにとっては「薄暗い洞窟」のようなものかもしれません。光が足りないと、植物は光を求めて茎を無理やり伸ばそうとします。これを「徒長(とちょう)」と言います。徒長した株は体力を消耗しきっており、いつ枯れてもおかしくない状態なのです。
必要な光の強さは?
ラベンダーが健全に育つには、窓越しの日光だけでなく、最低でも1,000〜2,000ルクス以上、できれば30,000ルクス以上の光が理想的です。室内の照明だけでは全く足りないことが多いですね。
風通しの悪い室内ではカビや病気が発生しやすい
ラベンダーの故郷は、乾燥した風が吹き抜ける場所です。日本の室内、特に密閉された部屋では空気が動かないため、株の内側が蒸れてしまいます。
風通しが悪いと、梅雨時期や冬の結露が発生する時期に「灰色かび病」などのカビ由来の病気が発生しやすくなります。葉や茎に灰色のカビが生えて腐ってしまう病気で、一度発生すると周りに広がってしまうので注意が必要です。
室内栽培のラベンダーにハダニなどの虫がつく理由
「室内だから虫はいないはず」と思っていませんか?実は、乾燥した暖かい室内は「ハダニ」にとって天国のような環境です。
ハダニは葉の裏に寄生して栄養を吸い取り、葉の色を白っぽく変色させます(カスリ状になります)。外で育てる場合と違って雨風にさらされないため、洗い流されることなく爆発的に増えてしまうことがあるんです。定期的に葉の裏をチェックすることが大切ですよ。
室内で枯れるラベンダーを復活させる栽培のコツ
原因が分かったところで、ここからは具体的な「治療」と「環境改善」の話をしていきましょう。枯れかけたラベンダーでも、適切な処置を行えば復活する可能性があります。諦める前に、ぜひ試してみてください。
枯れたラベンダーの復活方法と再生のための剪定
茶色くなってしまったラベンダーを見て「もうダメだ」と捨てるのはまだ早いです。木本性(木の仲間)であるラベンダーは、見た目が枯れていても幹の中心が生きていれば復活できます。
まずは生死確認を行いましょう。枝先から少しずつ切っていき、断面が緑色や白っぽく瑞々しい部分があれば、そこは生きています。生きている部分まで切り戻し(剪定)、枯れた部分を取り除くことで、残った力で新芽を出してくれることがあります。
剪定のポイント
葉が一枚も残らないほど深く切ってしまうと、そのまま枯れてしまうことがあります(強剪定)。できるだけ、葉が残っているギリギリのラインで切るのが再生のコツです。
室内での正しい水やりの頻度とタイミングの見極め
「土が乾いたらたっぷり」という基本も、室内ではよりシビアに判断する必要があります。室内の土は、表面が乾いていても鉢の中はまだ湿っていることがよくあるからです。
おすすめのタイミングは、「鉢を持ち上げて軽くなった時」や「指を第二関節まで土に入れて水分を感じなくなった時」です。水を与える時は、鉢底から流れ出るまでたっぷりと与え、受け皿に溜まった水は必ず捨ててください。これで土の中の空気が入れ替わり、根に酸素を届けることができます。
また、弱った根を助けるために、肥料ではなく「活力剤(メネデールなど)」や、酸素を供給する「オキシドール希釈液」を使うのも裏技として有効ですよ。
水はけの良い土の配合と根腐れを防ぐ植え替え方法

市販の「観葉植物の土」や「花と野菜の土」は、ラベンダーにとっては保水性が高すぎる(水持ちが良すぎる)ことが多いです。室内で育てるなら、徹底的に水はけ(排水性)を重視した土に植え替えましょう。
ハーブ流・室内用ブレンド土の目安
- 腐葉土:4割
- 赤玉土(中粒):3割
- 日向土(軽石):2割
- パーライト:1割
これに、酸性を中和するための「苦土石灰」を少し混ぜると完璧です。鉢はプラスチックではなく、通気性の良い「素焼き鉢(テラコッタ)」に変えるだけでも、根腐れリスクは激減します。
室内でも育てやすいラベンダーのおすすめ品種

もし、これから新しいラベンダーをお迎えする、あるいは買い替えを検討しているなら、「品種選び」が成功の9割を決めると言っても過言ではありません。
北海道のイメージが強い「イングリッシュラベンダー(コモンラベンダー)」は、実は暑さと湿気に弱く、室内栽培の難易度は最高レベルです。室内で楽しむなら、以下の品種がおすすめです。
- デンタータ系(キレハラベンダー): 暑さに強く、比較的暖かい室内でも適応しやすいです。緑も美しく観葉植物向きです。
- フレンチ系(ストエカス系): 「ウサギの耳」のような花が特徴。これもある程度の耐暑性があります。
ラベンダーが室内で枯れるのを防ぐ環境作りまとめ
ここまで、ラベンダーが室内で枯れる原因と対策をお伝えしてきました。最後に一番大切なことをお伝えします。
ラベンダーにとって、屋内はやはり過酷な環境です。完全に室内だけで完結させようとせず、天気の良い日はベランダに出して日光浴をさせたり、サーキュレーターで風を送ってあげたりと、「できるだけ現地の環境に近づける工夫」をしてあげてください。
少し手がかかるかもしれませんが、その分、元気に育って良い香りを届けてくれた時の喜びはひとしおです。ぜひ、ラベンダーとの暮らしを楽しんでくださいね。
※本記事の情報は一般的な目安です。植物の状態や環境により適切な対処は異なります。最終的な判断は専門家にご相談ください。