
こんにちは。Herb Living Journal 、運営者のハーブです。
ローズマリーを育ててみたい、あるいは最近元気がないとお悩みの方にとって、鉢の大きさや選び方は意外と難しいテーマですよね。お店で買った小さな苗をどのサイズの鉢に植え替えるべきなのか、大きすぎる鉢だと本当に枯れる原因になってしまうのか、迷ってしまうことも多いはずです。実は、ローズマリー栽培の成功は「鉢選び」で9割決まると言っても過言ではありません。この記事では、初心者の方が直面しやすい植え替えの疑問や、失敗しないための具体的なサイズ選び、そして素材による管理の違いまで、私自身の経験を交えながら分かりやすくお伝えしていきます。
- 購入した苗を最初に植え替えるべき「最適な号数」とサイズアップのルール
- 「大は小を兼ねる」が危険な理由と、大きすぎる鉢のリスク回避術
- 根詰まりや根腐れを防ぐための、鉢の深さと素材(テラコッタ等)の選び方
- 将来の株のサイズをコントロールする、上級者向けの剪定と管理テクニック
ローズマリーの鉢の大きさ、失敗しない基本
ここでは、ローズマリーを健康に育てるための最初のステップとして、最も重要な鉢のサイズの選び方について解説します。特に初めて苗を購入した時、どのくらいの大きさの鉢を選べば良いのか、その具体的な基準を知っておきましょう。
苗の植え替えは何号から?

園芸店やホームセンターでローズマリーの苗を買うと、大抵は黒いビニールポットに入っていますよね。あれは一般的に「3号ポット(直径約9cm)」と呼ばれるサイズです。この苗を自宅の鉢に植え替える時、鉄則となるのが「一回り大きい鉢」を選ぶことです。
この「一回り」という表現、感覚的で分かりにくいかもしれませんが、園芸の世界では明確な定義があります。それは「今の鉢サイズ+1号」です。つまり、3号(9cm)の苗なら、次は4号(12cm)の鉢がベストパートナーになります。
【植木鉢の号数とサイズの目安】
- 1号 = 直径 約3cm
- 3号ポット(9cm) → 4号鉢(12cm)へ
- 4号鉢(12cm) → 5号鉢(15cm)へ
いきなり大きな鉢に植えたくなる気持ちもすごく分かりますが、大きくてもプラス2号(5号鉢)くらいまでが限度だと覚えておいてくださいね。
鉢が大きすぎると根腐れする?

「将来大きく育てたいから、最初からドカンと大きな鉢に植えちゃおう!」これ、実は私が昔やってしまった最大の失敗なんです。結論から言うと、株に対して鉢が大きすぎると、高い確率で「根腐れ」を引き起こしてしまいます。
その理由は「土と根のバランス」にあります。小さな苗に対して土の量が多すぎると、その大量の土が含む水分を、まだ小さな根っこが吸い切れないんです。その結果、土がいつまでもジメジメと湿った状態(過湿)が続き、根が呼吸できなくなって窒息してしまうんですね。
大きすぎる鉢のリスク 土が乾くのに時間がかかりすぎると、根は常に水に浸かったような状態になります。ローズマリーは乾燥を好む植物なので、この「ずっと湿っている状態」が大の苦手なんです。
もし大きすぎる鉢に植えてしまった場合は、水やりの回数を極端に減らして、土が完全に乾くのを待つ勇気が必要です。
根詰まりの危険なサインとは
逆に、鉢が小さすぎる状態を放置するのも危険です。いわゆる「根詰まり」という状態ですね。ローズマリーがなかなか大きくならないな、と感じたら、鉢の中で根が行き場を失って苦しんでいるサインかもしれません。
私がチェックしている危険なサインは以下の通りです。
- 鉢底の穴から根っこが飛び出している
- 水やりをした時、水が土に染み込まずに表面を流れてしまう
- 下の方の葉っぱが黄色く枯れ落ちる
そして、意外なことに「土の乾きが異常に遅い」のも、根詰まり末期のサインなんです。根がパンパンに詰まってスポンジ状になると、不健全な水分保持をしてしまい、中で蒸れて腐ってしまうことがあるんです。こうなったら、早急な救出(植え替え)が必要ですよ。
鉢の深さはどれくらい必要?
鉢選びでは「直径」だけでなく「深さ」も重要です。ローズマリーは、地面に向かって真っ直ぐ深く根を伸ばす性質(直根性)を持っています。そのため、根が伸びるスペースを確保できる「普通鉢」や「深鉢」と呼ばれるタイプが適しています。
鉢の形状タイプ
- 普通鉢:直径と深さが同じくらい(一般的)
- 深鉢:直径より深さが長い(おすすめ)
- 浅鉢:直径より浅い(避けたほうが無難)
浅い鉢だと根が十分に張れず、株がぐらついたり生育不良になったりしやすいので、私は深めの鉢を選ぶようにしています。
品種(立性・匍匐性)と鉢形状
ローズマリーには、上に伸びる「立性」と、地面を這う「匍匐性(ほふくせい)」、その中間の「半匍匐性」があります。このタイプによっても相性の良い鉢が変わってくるんです。
上に高く伸びる立性タイプは、風で倒れないように安定感のある、どっしりとした深めの鉢が合います。一方で、枝が垂れ下がる姿が美しい匍匐性タイプなら、あえて少し高さのある場所に置いたり、「ハンギングバスケット」で吊るしたりするのも素敵です。
ただ、ハンギングにする場合は重たい鉢だと危険なので、例外的にプラスチック鉢を使うこともあります。その場合は、スリットが入った通気性の良いものを選んで、蒸れ対策を徹底してあげてくださいね。

ローズマリーの鉢の大きさと管理技術
ここからは、実際にローズマリーを長く育てていく上で知っておきたい、植え替えのタイミングや素材選び、そしてサイズコントロールといった一歩進んだ管理技術についてお話しします。
植え替え(鉢増し)の頻度と時期
ローズマリーの植え替えは、株の成長スピードに合わせて頻度を変えるのがポイントです。まだ枝が緑色でぐんぐん伸びている「幼木」の時期は、根の成長も早いので「半年に1回」くらいのペースで一回り大きな鉢へ移してあげます。
一方、枝が茶色く木質化してきた「大人の株(成熟株)」になれば、成長は緩やかになるので「2年に1回」くらいで十分です。
植え替えの時期は、真夏と真冬を避けた春(4月~6月)か秋(9月~10月)がベスト。人間で言うと手術のようなものなので、体力が回復しやすい穏やかな気候の時に行ってあげたいですね。
鉢の素材、テラコッタとプラスチック
鉢の素材は、単なるデザインの違いだけではありません。実は「水はけ」と「通気性」に直結する重要な要素なんです。私のおすすめは、断然「テラコッタ(素焼き)」の鉢です。
| 素材 | メリット | ローズマリーへの適性 |
|---|---|---|
| テラコッタ(素焼き) | 鉢の側面からも空気が通り、土が乾きやすい。根腐れしにくい。 | ◎ 最適(乾燥を好む性質に合う) |
| プラスチック | 軽くて安い。水持ちが良い。 | △ 注意が必要(蒸れやすい) |
テラコッタ鉢は目に見えない小さな穴から水分が蒸発するので、うっかり水をやりすぎても鉢が調整してくれるんです。プラスチック鉢を使う場合は、水やりを控えめにするなど、少し管理に気を使う必要があります。
どこまで?最大の鉢サイズ
「ローズマリーって、鉢植えだとどこまで大きくなるの?」という疑問もよく聞きます。結論から言うと、鉢の大きさが植物の最大サイズを決めます。
地植えにすれば低木として数メートルにもなりますが、鉢植えの場合は根が張れるスペース(土の量)までしか地上部も育ちません。8号鉢(直径24cm)や10号鉢(直径30cm)と大きくしていけば、それに比例して株も立派に育っていきます。私の友人はテラコッタ鉢で高さ70cmくらいまで育てていますが、存在感があって本当に素敵ですよ。
大きくしたくない場合の管理
逆に「ベランダが狭いから、これ以上大きくしたくない」という方も多いと思います。そんな時は、「あえて鉢を大きくしない」というテクニックを使います。
2年に1回ほどの植え替えのタイミングで、鉢から抜いた株の根鉢(根の塊)を崩し、古い土と根を1/3くらい切り詰めます。そして、新しい土を足して「元と同じサイズの鉢」に植え戻すのです。
こうすることで、限られたスペースの中で根をリフレッシュさせつつ、地上部のサイズもコンパクトに維持することができます。まるで盆栽のような考え方ですが、長く付き合っていくための大切な知恵ですね。
(まとめ)最適なローズマリーの鉢の大きさ
最後まで読んでいただきありがとうございます。ローズマリーの鉢選びについて、いくつかのポイントをお話ししてきましたが、最後に大切な「鉄則」をまとめておきます。
- スタートは「1号アップ」:3号苗なら4号鉢へ。いきなり大きくしない。
- 素材は「テラコッタ」推奨:通気性が良く、過湿による根腐れを防ぐ保険になります。
- 植え替えは「成長」に合わせて:幼木は頻繁に鉢増し、成木は数年に一度リフレッシュ。
- サイズは「鉢」で決まる:大きくしたいなら鉢増し、維持したいなら根を整理して同じ鉢へ。
たかが鉢、されど鉢。適切な大きさと素材を選んであげるだけで、ローズマリーは驚くほど元気に育ってくれます。ぜひ、あなたのライフスタイルとローズマリーにぴったりの「住まい」を見つけてあげてくださいね。